20歳に初めましてを
5月19日
それは
わたしがこの地球上に誕生した日。
20年前の今日は月曜日だったらしい。
憂鬱な月曜日を学生や社会人が迎えるなか
わたしは生まれてきた。
あの日に飲み込んだ空気は
果たしてどんな味がしたんだろう。
19年間わたしは生きてきた。
それはとても不思議なことである。
何回も繰り返してきたことや
何回も見てきたものが
数え切れないほどある。
19年間よく頑張ったね。
わたしがわたしに言えることは
ただそれだけ。
それだけでいい。
そして
20歳も頑張ろうね。
生き抜こうね。
それだけ伝えたい。
19歳のわたしにさようならを
20歳のわたしに初めましてを
おめでとう
大好き
食卓に花瓶を置いて
食卓は家族みんなが囲む場所
その椅子に腰掛ける
食卓にはたくさんの料理が並ぶ
母の料理
父の料理
子の初めての料理
たくさん並ぶ
それはカラフルで輝きがある
幸せと健康の塊である
食卓の真ん中には
花が入った花瓶が1つ
花瓶の中に入っている水は
透明でキラキラとしている
花は1つ
寂しそうに見えるけど
凛としている
立派な花だね
そんな花は
食卓に並ぶたくさんの料理を
鮮やかにしてくれる
また
何もない食卓も
ちょっと華やかにしてくれる
食卓に花瓶を置いて
鮮やかにしよう
華やかにしよう
いつか いつか
枯れてしまうけど
それまでは
凛とした花の役割だから
凛と 凛と
今のわたし
わたしが眠っている間にも世の中は進む
誰かが笑って
誰かが泣いて
誰かが怒って
そんなことが
わたしが眠っている間にも起こっている
だからその間
わたしは世の中から取り残されている
そんな そんな
気分になる
青々として高くまで広がる空は悲しい
曇りのわたしのこころを置き去りにして
空は青く広がっていく
置いてけぼりにしていくんだ
わたしのことを
あの友だちは
雨の日のなか亡くなった
雨の降る空を登ったんだね
あの友だちは
晴れの日のなか亡くなった
太陽が輝く空を登ったんだね
2人の大切な友だちは
いなくなった
今のわたし
大丈夫 大丈夫
そう言い聞かせて
笑っていよう
今のわたし
大丈夫 大丈夫
そんな今も世の中は進む
怖い
恋と愛
恋と愛
2つの違いってなんですか
正しい答えはない
だけど
恋と愛という言葉がある限り
それぞれの意味はあり
違いもある
わたしにとっての恋
それは
追う 一方的 刺激的 不安定
わたしにとっての愛
それは
守り 安定 安心 落ち着き
好きという感情は同じ
だけど
好きという感情の揺さぶりが違う
そうわたしは考えた
恋と愛
意味が違っていても
好きという感情は変わらない
だけど
好きという感情から生まれたものの
全てが幸せだとは限らない
でも それでも
人に恋をしたり
人を愛するのは
何故だろう
全てが幸せとは限らないのに
何故だろう
そんな疑問を持ちながら
わたしは今日も
人に恋をして
人を愛するのです
心地よい夜
窓の外は真っ暗だ
夜 夜 夜
ふわふわの布団に潜る
布団に吸い込まれるように
身体が沈む
生ぬるい足先が触れ合う
生きている身体
生きている心
心地よい夜は
そんな身体と心を穏やかにしてくれる
だからわたしは
夜が好き
心地よい夜
そんな夜が今日もやってくるのです
さあ
こんばんは
わたしは贅沢しない
高級な洋服を買う
高級なレストランに行く
そんな贅沢は
しない
わたしはしない
あたたかなお風呂がある
ふわふわの布団がある
安心する味のごはんがある
それがわたしの贅沢だ
普通や日常は
ある日突然
贅沢に変わることもある
だからわたしは
日々
贅沢をしている
これ以上の贅沢はいらない
今のわたしは
最高の贅沢をしているからだ
しあわせ
退屈と退屈
退屈は嫌だ
退屈はどうしようもない
わたしの退屈とあなたの退屈
それぞれの退屈
その2つの退屈を合わせたら
退屈ではなくなるのかな
あっちへ行ったり
こっちへ行ったり
行ったり来たり
退屈だ
2つの退屈は
退屈のままだった
変わることはなかった
期待はずれだった
わたしとあなたの退屈は
そのままだった
退屈な日々
今日も今日とて退屈なのです